これは少しだけ未来のお話。2050年、満天の星が包み込む山奥に佇む一つの施設。そこで暮らす5人の人物。シェダル、カフ、ルクバー、セギン、ナヴィ。彼らはとある感染症の病原体保有者。完全な治療法が見つかるまで、壁に囲まれたこの施設に隔離されている。彼らは壁の中で空を見上げ想う。壁の外で同じ星空を見上げる大事な人のことを。いつしか再び会える日を夢見て、彼らは互いに支え合い、平穏に暮らしていた。だが、その平穏は突如崩れ去る。勇者ペルセウス像。中庭に聳えるその像が掲げる剣。その剣に百舌鳥の早贄の如く貫かれていたのは、絶命したシェダルだった。これは人の想いと星の導きによって紡ぎ出される記憶の物語。