日本でも有数の資産家である柊家が築いた廻煌館。館の中心では様々な宝石を散りばめた柱時計が静かに時を刻んでいる。物寂しい秋の夜に、廻煌館で柊家当主が殺された。事件を解決したのは、探偵の一色大和。功績は瞬く間に世間へと広まり、彼の名を一夜にして有名にしたのだった。事件から一年。被害者の妻であり現当主の柊小雪は、探偵へ感謝を伝えるため、ささやかなパーティを開いた。彼女は終始、名探偵を讃えその輝かしい活躍を微笑みながら語った。そして翌朝――。柊小雪は密室の中、赤黒い血の海に沈んでいた。一年前の事件と、まったく同じ状況で。これは、煌めく真実と愛が交差する物語。