都会から外れた山中にある廃村『水嗚村』その字面を知る者は肝試しに訪れる若者や廃墟愛好家、それか民俗学者以外にそう多くはなかったが、近年では『行方不明者の姿を見た』『廃屋に明かりが灯っていた』等、根も葉もない噂話をちらほら掲示板や動画サイトで見聞きすることが増えていた。———とある夏の日、そんな寂れた廃村で偶然にも5人の『人間』が出会う。——————『水嗚村』転移後7時間経過…赤い月夜の下、四人は白く長い巨大な体躯の『ソレ』を呆然と見上げる。「…これは、話が長かったで済むような顔じゃないな」「じゃあ腹の中探られて気分害しましたって顔か?」「どちらかと言えば、お腹の中を探ることになるのはこれからな気がしますけどね」「縁起でもないこと言わないでよ雫っち」——————8月31日、この日は四人にとって最悪な夏の日となる。