冬の山奥に建つ、星環天文台。澄み切った夜空と、最良の観測条件。目的はただ一つ――星を見るため。それだけを理由に、あなたたちはこの場所を訪れた。参加者は、研究者や学生、取材で訪れた者などさまざま。星を見るという共通の目的のもと、互いに言葉を交わしながら、同じ時間を過ごしていく。館内は整備され、望遠鏡は問題なく星を追い続けている。夜空には美しい星々が瞬き、すべては予定通りに進んでいる――はずだった。同じ場所にいても、同じものを見ているとは限らない。同じ時間を過ごしていても、同じ認識に立っているとは限らない。何を信じるのか。誰の話を疑うのか。そして、何を口にし、何を隠すのか。この夜、あなたが向き合うのは星空だけではない。星環の天文台殺人事件。――星を観測するはずだった夜は、いつの間にか「判断」を迫る夜へと変わっていく。